プラシーボ
[名窯喝采](1/72)
時は流れて、次の週
多くの者が待ちに待ったグランプリ初日が訪れた
『今回も大いに盛り上がったものにできたらいいと思っている。そのためには皆の協力が不可欠だよろしく頼む』
生徒会長の大河の言葉で今年のグランプリは幕を開けた
初日、二日目は個人種目が多い
メインとも言える集団模擬戦は週の後半を使って行われることとなっている
だから比較的に始めの方はゆったりとしたもの……というわけではなかった
初めから皆火花を散らす勢いで競技に取り組んでいた
その凄さは正直、初めての一年生の想像をはるかに超えていたと言っていい
比較的におとなしい競技のはずの演舞会ですら、選手のやる気が満ち溢れていて大迫力のものとなっていた
『なんかすげぇな……』
秋人が漏らした言葉はこの場にいる皆の気持ちを代弁していた
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