一章 始まり ( 3 / 3 )
『ルンルン♪』
学校を出れば素の
私に戻れる。
あ、違うな…。
図書室にいた時も
素の私だったな…。
誰も居なかったし。
学校の時は
皆からかっこいいと
思われてるから
クールなキャラで
頑張ってるんだよね。
本当は…
本当は、皆と仲良く
話したいのに―…。
『はぁ……』
素直になれば
私も変われるのにな…。
後から後悔が残る―…。
キキィィィィッ！
『え―……？』
ドカーン！！
「おい、君！！大丈夫か？」
「人が引かれたぞ！」
「誰か――！救急車を
呼んで――！」
身体が熱い…。
私、死ぬのかな…？
目が開けられないよ…。
色んな人の声が聞こえる。
最後に救急車のサイレンの
音が聞こえてきたが
私の意識は手放した――。
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×しおり×
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