〜反実仮想〜
vol.5[【調停者】](1/5)

「しゅーうーやー!」


校門のあたりで人混みの中、大声で呼ばれた。


面倒なのであえて振り返らず、そのまま駐輪場へ向かう。


「桐原柊夜ぁー!」



2回目。今度はフルネーム。周囲の視線が桐原に注がれる。


仕方なく振り返ると、


人混みの中、一際目立つ、オレンジ色。




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