大っ嫌いなあいつに、奪われた
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なにか、いつもと違う、ような
ふわふわしてて、
何かに包み込まれて温かい__________
そんな感覚に少し目を開けると
窓から差し込む光に思わず
また目をキュッと閉じる 、が
「…………ッ!」
視界の端に映る“なにか”を
見逃さなかったあたしはすぐさま目を開いた
ドキンと胸が大きく跳ねる
「…………だ、だれ」
横向きに寝ているあたしの顔の横から
伸びる、この逞しい腕
あたしの腰に巻き付いていてる反対の腕
頭上から聞こえる規則正しい寝息
先ほど感じたいつもと違う違和感は
誰かが、あたしを抱きしめている、こと
「…………い、たっ」
そして、何故かあたしは
服を身に纏っていなかった
下着はつけていたけれど、も。
……………何で?何で、?
昨日のことを思い出そうとしたら
激しい頭痛が襲った
考えるな受け入れろ、ってか?
まあ、とりあえず、
あたしはやらかしたのかもしれない
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