康史に駆け寄る
「美嘉ちゃん…最後の言葉を…」
『武田さん……康史!』
康史が目を開けた
「ねぇ、ちゃん?」
『マフラー、冬につけて?』
「う、ん。あり、がと。」
『康史…まだ、まだ大丈夫だよね?』
「ううん。ねぇ、ちゃん、ゆび、わ、こう、かん、しよ?」
『うん、いいよ』
そして、私の青い指輪と康史のピンクい指輪を交換した。
「ねぇ、ちゃん、まもっ、て、くれて、あり、がと…。」
ピー
『康史?康史!?康史!!』