ごみ溜めの少女と小さな約束
[はなす](1/19)



目を開けると、見慣れた天井が見えた。壁に掛かっている時計に視線を移すと、22時を過ぎたところだった。


部屋の電気はついてないけど、月明かりで充分見える。のっそりと体を起こし、ぐっと伸びをした。


「うー……何かすごく、嫌な夢見たなぁ……」


「どんな夢?」


「学校の人と山に行って、化物に襲われ、る…………」


うん?


ちょっと待って。私、今、誰と話してる?





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