White Soul
[1章 日常に潜む影](1/6)





春樹「悪い!待たせたな心結」

心結「いや、大丈夫」


心結の家の前に立つ心結の元に、春樹は走りながら駆け寄ってきた。心結は笑みを見せて春樹の方を向く。


心結「それじゃ、そろそろ行こうか」

春樹「おう!」


今日はゴールデンウィーク最終日。昨日の夜、春樹から「折角の休みにどこもいかないってのはつまらない」と、遊びに行こうと誘われたのだ。
浄化師を志し、それに向かって鍛錬を積んでいるとは言え、彼らはまだ高校生。普通に出掛けたりもする。

今日は、先日オープンしたばかりのショッピングモールに出掛けようとしていた。


心結「2、3駅離れてたよね確か。飛んでく?」

春樹「飛べるのお前だけだし怒られるわ」

心結「知ってる冗談。電車乗ろう」


2人はそんな会話をしながら、駅を目指して歩いた。



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