隣人はクールな同期でした。

  ...*..[正体が明らかになりました。](1/28)

悪夢のような怒涛の1日は終わり
まるで穏やかにも思える翌朝を迎え。


「昨日のアレはなんだったの、マジで…」


こっちは
ブルーなテンションで出勤。

吹雪さんと言い
陽向さんと言い
何かと激しいんだよ、カミングアウトが!


「はぁ…」


もうねぇ…
吐く息は溜め息しか出て来ないわ。



いつものようにタイムカードを押し
自分の部署に向かっていると。


「あ、おはよう〜セツナさん!」


ニッコニコしながら
離れた距離から
こちらに大きく手を振る、吹雪さん。


「げッ」


最悪だ。
特に会いたくない相手だっていうのに。

しかも女装のまま化粧もしっかりして
昨日のカミングアウトは
実は嘘だったんじゃないかと疑うくらい今日もしっかり美人で。


「アタシ絶対騙されてるよなぁ…」


何が真実なのか
全然わかりません。


「昨日はごめんなさいね。
 イロイロ驚いたわよね?」


えぇ、とっても。
もっと言ったら
未だにアナタの正体を
有耶無耶にされていますし。


「あのあとも
 アルトに怒られちゃったしね」


『フフ…』って笑っていますが
笑い事じゃありませんよ。



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