隣人はクールな同期でした。

  ...*..[アナタは何者です?](1/20)

まぁそんな事に気付かなかったアタシは
そのまま彼女を家に招き入れ
未知なる夜会が始まった―――


「ワインにはチーズが良く合うのよ。
 だから今日はたくさん持ってきたの。
 ちょっとお皿を借りるわね」

「あ、はい
 アタシも手伝いますッ」


吹雪さんが用意してくれたチーズ達。
その1つ1つを説明しながら
彼女は手際良く盛り付けていく。
その手慣れた様子にも驚いたが
それ以上に
その全ては旅行や仕事で行った先の外国のモノ。
どれもこれも聞いた事のない
カタカナの長い名前ばかり…

聞いてるだけで圧倒です。


「さ、食べましょッ」


チーズ以外にも幾つかの料理も並び
普段ビールばかりのテーブルが
今日は一段とオシャレでお高いモノで
埋め尽くされている。

まさか自分の家で
オシャレな人と
こんなディナーを頂くとは
夢にも思いませんでしたが。

そしてこの赤ワイン…


「つ、強い…」


一口目のアタックの強さに
思わずドキッとさせられた。


「お味はどう?」


感想なんて聞かれても
慣れてないせいか
少々飲みづらい…とも言えず。


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