東方黄明譚
[変異と式神](1/8)
ううん、あれ僕、熊と戦っててなんで自分の部屋に?
倒れる前の事をゆっくり思い出し藍様に運んで貰ったんだと推測した。
身体を起こそうとするが、やけにお腹のあたりが重い。
というか、自分のじゃない寝息が聞こえるんだけど。

すー
「橙かなうーん
「橙、黄の身体を拭くのはって、こら」
「あう!?す、すいませんでした!」
「まったくまだ目を覚まさないかもう五日経っているというのに」

そんなに経ってたのか!道理で身体がやけに重いし空腹が半端じゃないと思ったわ

ん、うーん
!黄、目が覚めたか!」
「ええすいません
「いや、いいんだ。身体は起こせるか?」

藍様と橙に支えられながら、身体を起こす。まだクラクラしているので立てそうには無いか。

「黄、あそこで一体何があったか聞かせてくれるか?」
「はい、でもその前に紫様にも伝えたいので
「そうだなすぐに呼ぼう」
「その必要は無いわ。もう居るもの」

声に気づいて振り返ったら、紫様が既に座っていた。

「藍が叫んだからすぐに分かったわよ、起きたのは。藍、もうちょっと落ち着くように。起こされて突然そのテンションだと相手が困るわよ?」
すいません」
「さてとじゃあ、何があったか聞かせてくれる?」




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