彼はカレの友達
[別れてください](1/3)
今、何時だろ。

6時半過ぎか…

そうだ、佳樹先輩にもらったネックレス、つけよう。


パジャマのまま、熱い紅茶を淹れて飲む。


身支度を整えて、洗濯でもしようとした時、チャイムが鳴る。

「はい。」

インターフォンに出ると、

「沙耶、俺。」


玄関のドアを開ける。

「沙耶、お誕生日おめでとう。」

笑顔を見せる潤くん。

「入っていいかな。」

玄関には入れても、部屋には入ってもらいたくなくて、潤くんの前に立ったまま。

ドアを閉めた潤くんは、

「沙耶、ごめん。昨日の夜、来ようとしたんだ。でも、」

「香織さん、でしょ?」

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