彼はカレの友達
[夜のお出掛け](1/12)
「沙耶ちゃん、行こうか。」
「はい。」
食器の片付けも二人で終わらせた。
歯磨きしてメイクを直して。
「沙耶ちゃん、歩いてて足が痛くなったり、こけそうになったら、捕まっていいからね。」
「ありがとうございます。」
いつものように、助手席のドアを開けてくれる。
佳樹先輩を見て、
「ありがとうございます。」
シートに腰を下ろそうと、膝を少し曲げたら、左足の膝がガクンとなって…。
「大丈夫?」
佳樹先輩に抱き止められた。
「すみません。」
「足、大丈夫?捕まっていいから、ゆっくり座って。」
頷きながら、佳樹先輩に支えられてシートに座る。
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