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x[初めての…](1/16)
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キーンコーン…
鳴ってほしくない鐘が鳴った。
周りは楽しそうに話し出したり、食堂に駆けていったりして一気に賑やかになった。
ついに来てしまった。
恐怖の昼休みが…。
「………依緒、どうするの?」
心配そうに希恵が聞いてくる。
「……………」
私は机に突っ伏したままで少しだけ首を横に振った。
行かないという意味じゃない。
今直ぐには行けないという意味。
行かないと行かないとで怖いから、行く。
でも怖いんだ。
絶対この前ぶつかったことだってわかるから。
あのとき、凄い形相で私を見ていたから。
弱みを握られたり、脅されたりするんだろう。
犯されたりするのかもしれない。
「行かなきゃ…」
私はゆっくり顔を上げた。
目の前には心配そうな顔をしている希恵がいた。
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