雄飛の運転するリムジンに再びのった。
「お父様ったら、どれだけ勝手なの?」
怒りがおさまらない。
「雄飛、あたし絶対あの人が決めた人と結婚しないから」
雄飛とミラー越しに目が合う。
あっ、なにあたし雄飛にそんなこと言ってるんだ…
雄飛は黙ったまま前を向いて車を走らせた。
尚輝くん…
雄飛…
そして許嫁…
昨日から頭がこんがらがってる。
朝のキスはやっぱり夢だったのかな……?!
だって雄飛ホントに平気そうだもん
あたしが許嫁と会うっていうのに…
でも、許嫁って
どんな人なのかな
気になって窓のそとを見て
あたしは思い画いていた。
再び雄飛があたしの事を見てると知らずに…