アイリス
慶の恋愛事情(あれ?今回脇役?)(1/30)
風がちょっぴり冷たくなってきた。
そんな中うちの高校の熱気は日に日に上がってゆく。
なんでかというと、
もう文化祭が前日に迫っているのだ。
「ポスカあるー?」
「ここにある!てか買い出しはもう行ったの?」
「キョーと水谷くんが行ったよ」
「ねー福ちゃんは〜?」
様々な声が飛び交う中、私は教室の端の方の机で千代と一緒に装飾を作っていた。
ちなみにB組がやるのは小さなカフェだ。
タピオカを中心として、他にもお菓子を売るつもり。
ちなみに前日は丸一日使って学校を飾る。
つまり授業はないのだ。
「ついに明日は文化祭か〜」
「ね、楽しみ!」
ちなみに私は今、明日着るつもりでいたリラックマの着ぐるみを着ている。
さっき試しに着てみた時からそのままなのです。
とくに意味はないけどね、
しいて言うなら…テンション上げるため?みたいな。
「オイそこの着ぐるみ着てるやつ」
「…あ、私っすか」
「お前以外いねーだろ。中庭の焼却炉に段ボールいっぱい重ねてあるから、そこからいくつか取ってきて」
タオルを首からぶらさげて、Tシャツと短パン姿でそう言う戸田っち。
心底めんどくさくなった。
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