アイリス
幽霊くんは優男(1/11)
『驚かせてごめんね』
「…いや、大丈夫です」
とりあえずイケメン幽霊さんを
我が家にご招待した。
今は私の部屋の机をはさんで、面談するかのような体制だ。
「麦茶ならあるけどいる?」
『…君、幽霊を目の当たりにしてるのに随分な落ち着きようだね』
「叫んだら逆に冷静になった」
『なるほど』
「で、お茶いる?」
確かに自分でもすごいと思う。
今まで金縛りすらあったことのない私が幽霊を見てるのに
こんなに落ち着いてるなんてね。
『…うーん、いらないや。あんま麦茶好きじゃないし』
…麦茶あまり好きじゃないとか。
なんか怖くないな、幽霊なのに。
…本当に幽霊なのかな。
少し疑った私は確かめようとして
またイケメン幽霊さんに手を伸ばした。
- 15 -
前n[*]|[#]次n
...*しおり
⇒作品?レビュー
⇒モバスペ?Book?
[編集]
←