カラダトココロ


□真実 (1/3)




たかちゃんちから出て行ったあと、結局私が頼ったのは

健太だった。

突然の私の訪問にも
健太は文句一つ言わずに入れてくれた。

全てを話した。
村上と茜のことも、
茜に伝えるか
悩んでいたことも、
それをたかちゃんに相談したことも、

たかちゃんに…打ち明けたことも。

健太は静かに私の話を最後まで聞いてくれて、ぽんぽんと私の背中を軽く叩いて
「頑張ったな」
と、言ってくれた。

泣き虫の私は
健太の優しさに涙が出そうになった。


その日の夜。
昨日の夜と同じように
なかなか眠りにつけなかった。

今度は茜じゃなくて
たかちゃんのことで。

明日は茜に真実を伝えなくちゃならない。
その答えをくれた たかちゃんに 感謝しなくちゃいけないのに。

たかちゃんとの関係まで
壊したくない。

明日、昨日のは嘘だって
言おうかな。




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