□好きな人 (1/7)
次の日。
私は目を腫らして学校に行った。
『茜、たかちゃん、おはよー』
「うわっ!!!!!」
アカネ「ひい!?どうしたのその目!」
タカシ「誰にやられた!?」
やられたってたかちゃん…
そんな酷いですか私の顔。
ヒカル『いや、お願いだから気にしないで。あ、殴られたとかじゃないから(笑)』
アカネ「もー、ひーは秘密が多いなあ。」
確かにそうかもしれない。
茜に言ってないこと、
沢山ある。
好きな相手聞かれた時だって
理想のタイプを聞かれた時だって
いつだってはぐらかしてきた。
言ってないんじゃなくて
言えないだけなんだけどね。
この障害のことも、
手術を受けることになったら言わざるを得ないかもしれない。言わなくてもすぐにバレるかもしれない。
だけど私は
きっと言えない。
このことも、茜に対する気持ちも。
言ったらきっと全てが崩れてしまうから。
一緒に生活してきた家族のようには、いかないのをわかってるから。
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