君の声
[自分の気持ち](1/15)

夏休みには色々なことがあった。

皆と海やプールに行ったり、めぐさんと蘭さんと一緒に遊んだり、夏休みが終わる一週間前にめぐさんが「宿題忘れてた!桃華教えてー!」と家に押し掛け来たり、今までにない夏休みは本当に楽しかった。

だけど、私はもっと大事なものに気がつくことが出来た。



それは、私が雪夜さんを好きだということ。



でも、伝えたらどうなるの?
雪夜さんは私のこと、ただの後輩としか思ってないんじゃないの?
もし拒絶されたら、私はどうなるの?


雪夜さんと、今までのように接することが出来なくなるの?

雪夜さんと、一緒に居られなくなるの?

そんなの、嫌だ。




だから私は、今日も自分の気持ちに蓋をする。

離れたくない。

気づかれたくない。

自分の気持ちから逃げる私は、ただの臆病者だ。



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