高校生活におけるこの手のイベントは、しばしば「リア充イベント」なんて評されることがあるようだが、これは実際に現在進行で高校生やってる者にとってみればいささか大袈裟ではないかという気もする。それも感じ方に個人差があるだろうから一概には言えないが、見も蓋もない言い方をしてしまえば、クラスメイトと交流することなんて至極当たり前のことではないか。ただ、それが自然にできるのかどうかがまた別問題なので言及するのが難しい。
最近のラノベやアニメでは、主人公もしくは主要人物のコミュニケーション力に難があったり、近寄りがたい何かがあったり、性格が歪んでいたり、中二病な過去を持っていたりといった理由で、リア充からかけ離れた非リアであることを必要以上に前面に出しているパターンがよくあるようだ。
そういった非リアからすると、ちょっとした普通の出来事も普段からのギャップでリア充イベントに見えるものである。我々読者も、そういう文化に少し感化されてきているからこそ、敏感にリア充イベントというものを意識してしまうようになったのかもしれない。
クラスメイトと試験が終わってからカラオケに行く、それも至って普通のことだろう。
だがしかし!
まだ話したことない人が大半で、しかも男女混合だぞ?!
いつもつるんでいるクラスメイトとカラオケ行くのとは違うんだぞ?!
これは立派なリア充イベントではないのか、保人よ!!
とか思ってしまったとしたら、それはやはりこの手の文化にかぶれてきた証拠に違いない。
同じ文化であっても、というより俺より数歩先を行く慎太郎にとってみれば、おそらく何てことのない普通の出来事なのではなかろうか。それがイケメンというものである。
そして俺はこの後また、イケメンというものの潜在能力の一部を見せ付けられることになる。