そんなハーレムなんて存在しない!!
[序章](3/3)

まず、言うまでもなく、

1、ほとんどの女性登場人物が、皆が皆全員、男主人公に恋心を抱いている。

あり得ねー!

2、しかもその男主人公はパッとしないか、もしくはそれほど特徴のない普通っ子なことが多い。

何故それでそこまでモテるかね…

3、男主人公は「超」と「ド級」の両方を一晩グツグツと煮込んでさらに冷蔵庫で一週間寝かした程に、女の子の気持ちに鈍感。

気付いてやれー!!

4、スイッチが入った時に無駄に熱く、また命の危険があろうと突っ込んでいく程に献身的(女性登場人物達はその様を優しいと認識している)。

現実にそんな事件がそうそう起こらないのだが…

5、可愛くかつ一途な女性幼馴染みキャラが最低1人いる。場合によっては複数いて軽い修羅場が度々発生する。

もう今更幼馴染みなんてつくれないよ…

6、隠れブラコンもしくはガチブラコンな妹がいる。場合によっては妹もハーレムの一部である。

もう今更妹なんてつくってもらえないよ…

7、凄くスペックの高い美少女を筆頭に、ハーレム内の女性キャラは全員水準をかなり上回っている。

まぁ同じ絵だから、そういう設定という話だが。

軽く思い付く限りであげてみたらこのザマだ。この数の偶然さからハーレム系七不思議と言い換えてもいいかもしれないが、とにもかくにもほとんどのハーレム系でこれらの設定が適用されているのだ。全くあり得ない。
あり得ない、が、何故か男どもはハーレム系を楽しんで見てしまうのだ。やはりハーレムという淡い夢を見ていたいという心理なのだろうか。
高校2年生というお年頃もちょうど、やれモテたいだの彼女欲しいだのをしきりにこぼす時だ。それは俺も例外ではなかった。

ハーレム系なんてあり得ない、しかしちょっと憧れてしまう。
それでもハーレム系のような展開なんて現実には存在しないんだ、と心得たそんな俺の高校2年生は始まってから1ヵ月強が過ぎようとしていた。




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