ところで、そうやってハーレム系の話を始めたのにはもちろんわけがあるのだが、それはひとまずおいておいて、改めて俺のことを少し述べておこう。
特にレベルの高いわけでもないごく普通の市立高校に通う高校2年生だ。
部活はやっていないしバイトもしていない。
頭が特別いいわけでもなく、運動が凄く得意でもない。
良く言えば普通、悪く言えば凡庸。
いや、普通っていいのか?
おっと、肝心なことをいい忘れてたな。
顔も普通だ。
なんてこと言ってると、「それって本当に普通なのか?!」と内心突っ込んでくるやつがいそうだからもう一度だけ言っておく。
俺の顔は ふ・つ・う だ。
中の中か、下手すりゃ中の下だ。
あまり卑屈になりたくないので一応中の中だと言い聞かせておく。
そんな、ザ・普通な俺。今まではそんなにアニメとか見ることもなく、見るとすればせいぜい少年誌に連載されているような漫画を多少嗜む程度で、ごく一般的な範囲だったであろう。
今では、にわか程度とは言え所謂萌えアニメ的なものも少し嗜むようにはなってきた。まぁでもこのくらいなら意外とまわりにも同じような人はいるかもしれない。
簡単に紹介をしたところで本題に戻りたい。
何故ハーレム系の話を始めたのかってとこだ。
結論から言うと、
「そんなハーレムなんて存在しない!!」
ということを言いたいわけだ。
まぁ二次元創作物にリアルを求めても仕方のないことはわかってはいるし、不毛な話題であることは十二分に承知しているぞ。それでも言ってみたくなったのさ。それもこれも、裏を返せばハーレム系そのものを好きになってしまっている証拠なのかもしれない。
「そんなハーレムなんて存在しない」
この言葉に集約されている通り、ハーレム系という漫画やアニメやゲームやラノベ等々に出てくるそれは、現実世界の人間関係や様相、展開とはギャップだらけであることがほとんどだ。
これから話を進めていくにあたって、まずここが大前提になるので、ハーレム系とやらがどれだけあり得ない設定を設けているかについても簡単にあげておこう。つまりは、ハーレム系あるあるだ。