私に冷たい間宮くんはどうやら私を好きらしい。
[き](1/24)
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桜舞う4月。社会人。
仕事はそこそこに大変で、嫌味な先輩も居たり
気の合う同期と仲良くなってプライベートでも遊んだり、
達成感や充実感
己の力不足や不甲斐なさ
そんなものに一喜一憂して、
毎日がキラキラとしてるように感じた。
学生と社会人の違いを嫌というほど痛感した。
間宮くんとは、というと。
定時に仕事を上がれることがない私のために、頻繁にご飯を作ってくれるようになった。
手先があんまり器用ではなくて、
作るのに時間もすごくかかっていたけど
愛情こもった料理はどれも美味しかった。
時間に余裕がある時も多いみたいで、塾講師のアルバイトにも精を出していた。
学生だけど、
私より稼いでいた疑惑あり。
2人一緒に休日を過ごす、ということはあんまり無かったけど
必ず朝ごはんと夜ご飯を一緒に食べて
一緒のお布団で眠って朝を迎えることが
私にとって何よりも幸せだった。
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