私に冷たい間宮くんはどうやら私を好きらしい。
[き](1/24)



***



桜舞う4月。社会人。





仕事はそこそこに大変で、嫌味な先輩も居たり

気の合う同期と仲良くなってプライベートでも遊んだり、



達成感や充実感

己の力不足や不甲斐なさ




そんなものに一喜一憂して、

毎日がキラキラとしてるように感じた。



学生と社会人の違いを嫌というほど痛感した。










間宮くんとは、というと。


定時に仕事を上がれることがない私のために、頻繁にご飯を作ってくれるようになった。




手先があんまり器用ではなくて、

作るのに時間もすごくかかっていたけど






愛情こもった料理はどれも美味しかった。



時間に余裕がある時も多いみたいで、塾講師のアルバイトにも精を出していた。




学生だけど、

私より稼いでいた疑惑あり。











2人一緒に休日を過ごす、ということはあんまり無かったけど

必ず朝ごはんと夜ご飯を一緒に食べて




一緒のお布団で眠って朝を迎えることが

私にとって何よりも幸せだった。


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