私に冷たい間宮くんはどうやら私を好きらしい。
[ら](1/20)
***
「と、いうことなんです。」
美優「そっか…言いにくいこと話してくれてありがとうね、香菜ちゃん」
講義の空きコマ。
美優ちゃんと食堂で早めのランチをしている時に、つい先日の連休の出来事を話した。
美優ちゃんは普段から、何かあったのかと問い詰めることはしない。
異変に気付いていても、私が自分から言うまでは問いただしたりしない。
美優「香菜ちゃんが言いたいタイミングで、聞いて欲しい人に話してね。それがもし私なら、真剣に聞くし支えになるからね」って。
そんなふうに言ってくれる子。
私はあまり、自分の話をすることが得意ではない、けど……
思わずポロッと話してしまうくらいには悩んでいたんだと思うし、
間宮くんへの罪悪感で、胸がいっぱいだった
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