私は彼の所有物
[表現の変態](1/39)




……なんで、写真撮らせたんですか?」


ケイさんに指定された日。
学校が終わりアトリエに直行した。
今日はいつもより心臓がバクバクと鳴っている。
これからキスをしなきゃいけない。
嬉しさと恥ずかしさでどうにかなりそう。
そんな気持ちを悟られないようにそんな言葉をケイさんにかけた。


「暇だったから」


私の疑問をそんな答えで返されるとは思っていなかった。


……暇だったから、ですか」

「理由なんてそんなもんでしょ」


私とは一切目線を合わせることなく作業するケイさん。
動画を撮れるカメラを設置している。
私は白いベッドの上でケイさんを見ているだけ。


「ケイさんのことみんなが褒めてました
カッコイイって」

……カッコイイ、ねぇ」


いつものように興味が無いような声。


「写真素敵に撮れてましたよ」

「そう、なら良かった
……もう撮れるけど、どうする?」


そう言って私を見るケイさん。
作業のせいで少しだけ乱れた髪の毛をしている。
そして口の端に煙草を咥えている。
そんな姿はとても艶やかで見惚れてしまう。

あぁ、こんな人と今からキス……

そう考えただけで体が熱くなる。
熱を帯びたほおを少しだけ触り、息を整える。


「はい」


ケイさんがカメラの前で“キスしたい”そう言ったら、私たちの芝居が始まる。
金髪ボブカットのヴィッグを被った私はされるがまま。
そのまま私はケイさんに服を脱がされる。
そしてケイさんが囁く。
セックスしたい”と。

私が指示された動画はここまで。
説明されればとても簡単に聞こえるけど、生々しいその表現にどこまで耐えられるか……


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