sweet teacher xxx
[夢のために](1/28)


季節は夏真っ只中
もうすぐ高校生活最後の夏休みが終わる


あれから、また何事もなかったように毎日が過ぎた


残念ながら私の気持ちが変わることはないが、
一つ変わったことといえば…




「潤ちゃん違う。第4文型を第3文型に書き換える時forを用いる動詞は限られてるって教えたよね。」


先生がスパルタになった涙

そして私の学力も高校生並みになったのだドヤ



夏休みはほぼ英語の特訓。
他の教科は心配ないということで、フル英語の補習が続いているのだ

先生と一緒にいられるのは嬉しいとか思っちゃってる私は相当どえむだけど、せっかくの夏休みなのに海にも行かず祭にも行かずに外人化しているのだ



「潤ちゃん聞いてる?次これ解いて。」


はぁ…

好きな人(2回も振られてる) にスパルタされて喜んでる私は相当末期かもしれない


「先生」

「どうした?解けたの?」

「違う。先生もせっかくの夏休みなのにどこも行けなくてつまんなくないの?来年は不動産王だから休みなんてないんじゃない?」

「俺の心配はいーの。早く解いて次いくよ。」

「はーい」



そう、ずっとこんな感じなのだ。

私の目指している大学は、留学や海外ビジネスに特化している学校。

すなわち、英語力なんてあって当たり前の人たちが目指す所なわけで


数ヶ月前まですとらうべりーかけでてこずっているような人はいるわけないのだ


だからこそ試験の問題も生半可な気持ちじゃ到底クリアできない

宮原先生がいなかったら間違いなく目指すことも無理だろう


先生には感謝してもしきれないのである




「先生ありがとね」

「それは受かってから聞きたいね。」

「大丈夫。試験がだめでも教官に色仕掛け使うわ」

「なるほどその手があるか。ってバカか。そんな事考えてるから間違えてるぞ。」

心頭滅却っ!

「…潤ちゃん。真面目にやれ。」



ドSでもかっこよすぎだわ


先生見てると勉強にならないから、
明日から変なメガネでもつけてくるとするか



- 73 -

前n[*][#]次n
/408 n

⇒しおり挿入


⇒作品レビュー
⇒モバスペBook

[編集]

[←戻る]