「弥千留ちゃん。俺と付き合ってよ。」
朔は、彼女の講義が終わるのを待って、いつものカフェテラスに呼び出した。
当時、朔は就活もなんとか終わり、無事内定を貰えたルナでアルバイトをしながら、残りの時間は遊びや旅行に費やせた。
そう、時期的にも、精神的にも彼は落ち着いていたのだ。
急に告白された弥千留は
その喜びからか、朔とまともには向き合えないようで、
モジモジしていた。
「えっ、私と朔先輩が付き合うって、あの、それは恋人としてですか?!」
「うん。それ以外ないよね。」
「あっ、いや、その・・・。」
相変わらず恥ずかしそうに、頬を染めながら、パッツンのツヤがかった前髪を揺らし、首を横に振り続けた。
うん、その光景はひょっとしたら端から見れば異様だったのかも知れない。
でも、朔は目の前にいる彼女は
本当に純粋な可愛らしい女性だと本気で思っていた。
そして、そんな弥千留に朔はどうしても聞きたいことがあった。