でも、女はそうじゃない。
恋愛だったり、結婚だったり、
最近は女子会なんかもあって、
自分達の人生を楽しむ、幸せに生きることに彼女達はどこか貪欲だ。
それは、仕事でも同じだと思う。
同期の仲田愛菜は、美人で賢く、また周囲への気配りも上手な、所謂デキル女だ。
朔は彼女と一緒に働き始めてもう3年になるが、
愛菜はいつだって職場じゃ笑顔で 、弱音なんて男には吐かないそんな強かな女性だった。
そんな彼女に反して仕事やプライベートでもドジな朔は愛嬌と言えば聞こえはいいが、度々自身の失態に自信を失くすことも多かった。
そう、朔は常々思っているのだが
間違いなく男より女のが強い。
そして彼女達は、見ていて清々しいほど
自分の生き方に真っ直ぐだと思う。
それが、とても朔には尊く美しく見えた。
そんな朔は、22の時、ある人生初の決断に踏み切った。
それは、あの弥千留に告白すること。
自分でも驚いたが、彼女ほど真っ直ぐに自分の人生を全うしようと必死に生きる人を、朔は後にも先にも見たことがなかった。