〜新井朔の禁欲的恋の日々〜
[女心は分からない](20/20)

「今日はお疲れみたいだね?」

日和は、いつもよりグッタリとしている朔に優しく話掛けた。

「はい、今日はちょっと疲れました。」

と朔は、うんと腕を伸ばしながら返すと、

「確かに、今日のあなたはハードな一日だったね。本当にお疲れ。」

と笑って朔の背中に回り、肩をポンと両手で叩くと

「これ、あげる。」

と、彼にチョコレートを一粒手渡した。

あれ?

俺昨日、振られたばかりだったよな?

朔は3年間彼女と同じ職場にいたが

そんなことをされたのは初めてで、

ドキっとしてしまった。

彼女は、チョコレートを朔に手渡すと意味深に口角をキュッとあげ、事務所から出ていった。

それはいつもの日和の柔らかい笑顔になく、どこか陰を含んでいた。

何なんだろう?

女心ってやっぱり分からない









- 38 -

前n[*][#]次n
/93 n

⇒しおり挿入


⇒作品?レビュー
⇒モバスペ?Book?

[編集]

[←戻る]