「今日はお疲れみたいだね?」
日和は、いつもよりグッタリとしている朔に優しく話掛けた。
「はい、今日はちょっと疲れました。」
と朔は、うんと腕を伸ばしながら返すと、
「確かに、今日のあなたはハードな一日だったね。本当にお疲れ。」
と笑って朔の背中に回り、肩をポンと両手で叩くと
「これ、あげる。」
と、彼にチョコレートを一粒手渡した。
あれ?
俺昨日、振られたばかりだったよな?
朔は3年間彼女と同じ職場にいたが
そんなことをされたのは初めてで、
ドキっとしてしまった。
彼女は、チョコレートを朔に手渡すと意味深に口角をキュッとあげ、事務所から出ていった。
それはいつもの日和の柔らかい笑顔になく、どこか陰を含んでいた。
何なんだろう?
女心ってやっぱり分からない