〜新井朔の禁欲的恋の日々〜
[女心は分からない](2/20)

「で、なんで振られた?」

と、朔はスーツを脱ぎながら、早速缶ビールを開けた佑介に尋ねると


「なんかさ、結婚考えてくれないなら、もう別れるとか言われて、一方的に振られたんだけど。」

と彼はビールに口づけながら答えた。

朔は脱いだスーツをハンガーに掛け、手を洗うため洗面所に向かいながら、

「結婚かぁ。女ってなんで結婚したいんだろうね?」

と佑介に返した。

「だろ?まだ俺ら25だし、結婚なんてまだまだ考える必要ないよな?」

と佑介は、つまみのジャーキーをかじりながら、朔に聞き返す。

「うん。俺ブライダルやってるけど、まだ自分がとは思えないなぁ。てか、具体的じゃないだけだけどね。」

と朔は自分の意見を述べると、タオルで口を拭きながら

「佑介ご飯は?」

と聞いた。

「あぁ?まだだけど、一応買って来たぜ、朔の分も。」

と笑って、買い物袋を朔に見せた。

「ありがとう。じゃ、先に飯頂くか。」

と朔は、冷蔵庫からお茶を出すと、グラスにそれを注いだ。



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