「で、なんで振られた?」
と、朔はスーツを脱ぎながら、早速缶ビールを開けた佑介に尋ねると
「なんかさ、結婚考えてくれないなら、もう別れるとか言われて、一方的に振られたんだけど。」
と彼はビールに口づけながら答えた。
朔は脱いだスーツをハンガーに掛け、手を洗うため洗面所に向かいながら、
「結婚かぁ。女ってなんで結婚したいんだろうね?」
と佑介に返した。
「だろ?まだ俺ら25だし、結婚なんてまだまだ考える必要ないよな?」
と佑介は、つまみのジャーキーをかじりながら、朔に聞き返す。
「うん。俺ブライダルやってるけど、まだ自分がとは思えないなぁ。てか、具体的じゃないだけだけどね。」
と朔は自分の意見を述べると、タオルで口を拭きながら
「佑介ご飯は?」
と聞いた。
「あぁ?まだだけど、一応買って来たぜ、朔の分も。」
と笑って、買い物袋を朔に見せた。
「ありがとう。じゃ、先に飯頂くか。」
と朔は、冷蔵庫からお茶を出すと、グラスにそれを注いだ。