カーテンのシミ。
[過程の重要性](1/4)

そこからはたわいもない話をした。
緊張していた利恵子さんだったが
帰り際に

「来て良かった」
そう言ってくれた。

だったら僕に出来る限りのことはしてあげたい。


今はconferenceの時間。

カンファレンスとは主に医療現場等で使われるが今後の方針についての協議会としてカウンセリングごとに行うことにしている。


「では、今後の貴くん、利恵子さんへの対応など意見交換していきます。
って言っても2人だけどね。」


「うん。
私からでいいかな?」

僕は首で返事をする。


「今日の利恵子さんの話によると
貴くんは陸上部で頑張っていた。
いじめ等の様子も無さそうだった

体も丈夫

特に問題はなさそうでしたよね。」


「確かに問題は無いように見えるかもしれない。
でもそれは第三者から見てだ。」

例えば、僕は例を示して説明をする。

「内山さんは水泳の時間、戻ったらパンツが隠されてたとする。
でもそれは勘違いで実は隣のロッカーに入ってたんだ。

恥ずかしいよね。
いじめられたって思っても仕方ないよね。」


「たしかに…
勘違いしちゃうかもです」


「それだけの事、そう済ませる人も居れば大事と感じる人もいる

何はともあれ貴くんから直接話を聞いてみたいところだね」



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