「刹、終わった?ナオまだ帰ってきてないね。」
「ああ、終わったみたいだよ。ナオはもう暫くかかるんじゃないのかな。」
透さん、ナオいじるの好きだからなー。
「俺睡眠稼げたし今度は刹寝ておきなよ。先生達当分帰ってこないだろうし、曇りと言っても紫外線浴びすぎ。」
……過保護じゃない?
でも、ここで引いておかないと後からナオも混ざったら大変なことになるし、仮眠を取りたい気持ちもないわけでないな。
「分かった。昼休みまで寝てるかも。」
「あと、20分位じゃん。足りるの?」
「これ以上は引き下がらないよ。午後の授業は出ないとまた学年首席取れとか言われかねないから。」
もう、睡眠時間を削って勉強はしたくない。
「クク。そうだね。おやすみ。」
ユウの言葉を聞き、僕は眠りに落ちていった。