守りたいモノ
第二章少しの平和 ( 1 / 6 )
―――
彼女は、
水に落ちていく気分に陥った。
いくら藻掻いても
落ちていくばかり…。
それが気持ち悪くて
飛び起きてしまった。
「ッ、ハァ…ハァ…。」
ジュリアは、
急に飛び起きたため、
心臓がバクバクと
激しく脈を打ち、
少し息苦しく感じた。
ゆっくりと深呼吸を
何度か繰り返し、
息を整えた。
そして、ベッドから
降りては窓辺に立ち、
カーテンを勢いよく開けると、
心地よい朝日を浴びた。
「んーッ。」、と
背伸びをすると、
"コンコンッ"と、
ノック音が静かな部屋に響いた。
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