second life…(極悪人2)
約束の半年…(1/19)
働き出して半年、職場にもお客様にも慣れ仕事も順調…
ヨッちゃんとは相変わらず、険悪の仲でどうしても打ち解ける事は出来ませんでした。
そして、ある日の事…
私はいつものように出勤…
「おはよう御座います。…」
いつもの様に常連さんが勢揃い。
荷物を置き、カウンターへ…
「今日も暑かったですね。…」
「絢香ちゃん、それってビールが飲みたいよ。ってか…」
「別に催促してる訳じゃないですよ。広瀬さん…」
「良く言うわ…飲みたいって顔してるくせに…」
「じゃ、仕方ないな…広瀬さんが飲めって顔してるから頂きますか…」
「飲みたかったくせに…」
「じゃ、頂きま〜す。」
ママさんがカウンターの端っこで笑ってた。
林田さんが…
「絢ちゃんが来て大助かりだな。ママ…」
「そうね、私もヨッちゃんも余り飲めないから助かってるわ。
でも、体を壊さないか心配でね。」
「気は弱いけど、肝臓だけは強いですから、心配ないですよ。」
すると広瀬さんが…
「良く言うわ。ヨッちゃんに文句言える子なんて今まで居なかったのに誰だっけ?
百倍にして文句言い返すのは…」
「はい?あれって文句なんですか…当たり前の事言ってるだけですけど…」
「でも、早いものね。絢香ちゃんがこの店に来て半年になるものね。愚痴も言わず頑張ってくれてホントに嬉しいわ。」
「でも知ってる?今までの子 半年勤まったらよいとこだったんだよ。
絢香ちゃんもそろそろ、転職考えてたりして…」
「広瀬さん、冗談は顔だけにしといて下さいよ。私は、定年まで頑張りますから…
って、こんな仕事に定年なんてありましたっけ…」
「アッ、ハハァ…又、バカな事言ってんのか…」
「えっ?広瀬さんがもう一杯飲めって…」
「おいおい、絢香ちゃんには勝てないわ。」
そんなバカな事を言ってみんなの笑いを誘い仕事が始まった。
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