second life…(極悪人2)

就職活動の始まり…(1/32)




翼の一周忌も無事に終わり久々に仲間とも再会する事が出来ました。


そして、彼のお墓参りを終えた私達は皆で食事に行くことになりました。


「今日は、久しぶりに絢ちゃんに会った事だし絢ちゃんが行きたい所でいいよな…」


「そうだね。何が食べたい?」


アキちゃん夫婦が久々に会った私に気を使い声を掛けて来た。


「私は、何処でも良いよ…皆が行きたい所で…」


「じゃ、体がポカポカする店に行こうぜ…」


「光ちゃん、何だよポカポカって…」


一年会わない間に、佐藤さんの事を皆が“光ちゃん”って呼ぶようになってた。

仲良くしてるんだなって、なんだか微笑ましかった。


「何笑ってんの?」


にやけ顔をしていると、佐藤さんに聞かれた。


「佐藤さんから光ちゃんに昇格したんだなって、思ってさ…」


「何だ、そんな事かよ。…もう俺達知り合って何年経ってんだよ。皆は名前で呼び合ってんのに俺だけ、“佐藤さん”って何か他人行儀で嫌じゃん。

だから、絢香も名前で呼べよ。」


「うん、分かった。“光輝”…」

「いきなり、呼びつけってか…」

「アッハハァ〜〜〜」


佐藤さんが言うポカポカするお店とは、韓国料理店の事だった。


そして、私は佐藤さんの車に乗せて貰い移動…


「皆、代わってないね。…」

「そうだな。…
俺も、国ちゃんやトシ君とたまに飲んでるけど酒が入ると、翼や絢香の話しばっかでさ…

あの頃が懐かしいって…

翼が亡くなって、絢香がこの街を去ってみんな寂しいんだよ。」


「翼も私もみんなに愛されてたんだね。」


「あぁ…そうだよ。今でもな…」


そんな会話をしていると目的地に到着…


このお店に来るのも久々だった。


確か、翼と佐藤さんが汗だくになってチゲ鍋をつついてたな…


お店に入ると、相変わらずいっぱいで人気のお店だった。


そして、適当に注文しみんなで乾杯した。


乾杯の音頭をとるのは国ちゃんの役目…


「絢ちゃんとの再会に乾杯〜」


ガチャ…


料理も揃いお酒もすすみ、互いの近況報告をし合った。


アキちゃんは、私がお店を辞めてから今も頑張ってママさんの片腕として頑張っているようだった。

変わった事と言えば、週末の土曜日に炭焼きを始めたらしく、何と国ちゃんがお店を手伝ってるらしい。

現在は公務員の仕事をしているのだが、子供達が巣立ったら脱サラしてアキちゃんと炉端焼きのお店をしたいと考えてるらしい。






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