コンビニ強盗だって大切なお客様である。

1[「いらっしゃいませ」](2/14)
松嶋「て...手を上げろ!!


木山「・・・・・・・・はぁ?



ある夜のこと。


1人の強盗が店に来た。


覆面を被り、安っぽい銃を握って。



松嶋「だから...手上げろってば!!


木山「・・・・お前さぁ。声震えてるぞ」


松嶋「・・・・っ!!う...うるさい!!撃つぞ!!


木山「・・・・・・・・ふぅ」


まったく...今日は運が悪い日だ。


朝から犬の糞は踏む


強面のオッサンに絡まれる


電車には乗り遅れる。



終いにはコンビニ強盗かよ...



木山「なぁ...見てみろよ」


松嶋「・・・・あ?何を」


木山「この店内。誰も客いねぇだろ?来ないんだよ...全然。だから金も無い」


松嶋「そ...そんなこと言って俺を騙す気だろ!!


木山「いやマジで。じゃあレジの中見るか?ほら」


松嶋「・・・・うわっ。マジだ。超少ねぇ」


木山「だろー?店長も全然店に来ないからさ、俺が店長代理やってんの」


松嶋「いいのかよ...それで。・・・・って、あれ?客じゃね?」


木山「うっそマジで?・・・・うわっ!ホントだ!おい、お前!隣のレジ立て!」


松嶋「えっ...ちょ...俺!?」








ウィーン...


木山 松嶋「いらっしゃいませ〜!



- 2 -

前n[*][#]次n
/66 n

⇒しおり挿入


⇒作品?レビュー
⇒モバスペ?Book?

[編集]

[←戻る]