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[真面目なあの子](1/1)

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「君！ドアの前に立たれてたら中に入れないんだけど…。」

私がボーっとドアの前に居たから彼の邪魔になってたみたい…。
……ごめんなさい。

「別に謝らなくていいよ。今度から気をつけて。」

彼はそう言うと自分の席に着き本を読み始めた。

キーンコーン

授業の始まりのベルが鳴る。

とりあえず私も席に着いた…。

彼の席は私の隣で窓際だ。
カーテンが風に揺れる中本を読む姿…。
風に彼の黒髪がなびく…。
とても美しくて見入ってしまう。


本を読む時にメガネを少し上げるところ……萌えます！

…きれい。

「何が？」
えっ…！？私の心の声に返事が！？


声の主は彼だった…。

「声出てた？って気づかなかったの？ ﾌﾟｯ 君、面白いねｗ」

あ！笑った。
いつも無愛想な顔をしている彼が笑った。

「君、いつも表情がコロコロ変わって見てて飽きないよ。」

え？ "いつも" "見てて" って…
彼からの驚きの言葉…。

「あっ、いや！目に入るだけだから…。変な意味で見てるとかじゃ…」

彼の今まで見たことのない表情。
彼の照れ顔…。
私は目が離せなくなってしまった。

「あんま…顔見ないで…。」

耳まで赤くなっている彼…。

キュンッ

彼の反応に私の心は高鳴った。





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