グリム荘の住人は頭の中が”おとぎの国”だった。



#姫と扉とダイナマイト(1/9)




ーー10分後。



赤ずきん「・・・・あっ。来たわね?随分早いじゃない」


赤ずきんの視線の先には

長い髪の毛をズルズルと引きずりながら歩くゴスロリの少女が居た。


赤ずきん「相変わらず目が死んでるわね。ラプンツェル


おとぎの国にある”グリムプリズン”

そこはこのおとぎの国の中でズバ抜けて危険な奴らを収容している刑務所。


ラプンツェル「ンクッ.....カカ.....クキキ......そりゃあ、トモダチだからネ。赤ずきん


彼女はつい最近までそこに幽閉されていた。

元は一国の姫だったが.....今ではその面影は無い。


”ある事”をしでかし、国を追われた彼女は現在釈放されこのおとぎの国で警察に力を貸している。


赤ずきん「アンタと友達でよかったわ」


S級危険人物

髪長姫・ラプンツェル


通称”プリンセス・ボム”



ラプンツェル「・・・・んで?この部屋を爆破すればいいワケね?クカッ....クキキ.....」


赤ずきん「あ、いや....部屋って言うか扉ね?中にお宝が眠ってるのよ....だからデリケートに.....」


ラプンツェル「クカッ?お宝だぁ?じゃあ無事に爆破できたら山分けナ....クシシ....ケヒッ」


赤ずきん「ゔっ....ま、まぁいいわ。必要経費だからね」


ふふふ....さぁ、目ん玉飛び出なさいよ?白雪姫.....!!

まさか自室の扉が吹き飛ぶとは夢にも思っていないでしょうね。


爆破さえしちゃえば後は適当に言い訳して....アリスちゃんは私の物よ.....!!




赤ずきん「さぁ!早く爆破を......っ!」




ラプンツェル「うぃ〜す。いっきま〜す


赤ずきん「ちょおおおおおおお!!何そのダイナマイトの量!!グリム荘を消し炭にする気!?!?」


ラプンツェル「あぁ?わかってねぇな......あっしは元爆弾魔ダ。美しくない爆破はしない



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