グリム荘の住人は頭の中が”おとぎの国”だった。



#206号室・白雪姫(1/6)




オオカミ「え?


白雪姫「うわっ。お前キバすげぇな。触っていい?」


オオカミ「いや、それどころじゃなく!!え?ちょ.....今お前何て言った?」


白雪姫「え?あぁ〜・・・お前のキバすげぇなって」



オオカミ「そこじゃないよ!!そのセリフのちょっと前!!何か物凄い事をサラッと言ってなかった!?」


この大きなオオカミの耳で聞き間違うハズがない.....。


白雪姫「ちょっと前....?ん〜?何だろう。赤ずきんがお前の事好きってセリフじゃないしなぁ」


オオカミ「それだよそれ!!あ、赤ずきんが俺の事を好き!?な、何だよそれ!誰が言ってた!?」


白雪姫「え?赤ずきん本人が」


オオカミ「はぁ!?いや....え?意味がわからない!!だってアイツは.......」



アイツは........。


俺の事を嫌っていて.......


朝の5時から布団を叩いたり

ドアの前に謎の食い物を置いたり.....。



オオカミ「・・・・そんなの意味わかんねぇよ」



白雪姫「・・・・・・・・・・・」


白雪姫はそんな俺に対し

何も言わず、ただ静かにタバコの煙を吐き出した。




白雪姫「ま、続きは部屋で話そうか。私はね、お前らのキューピッドになってあげたいんだよ」


オオカミ「・・・・・・・キューピッド」


俺と......赤ずきんが.........。





白雪姫(ま、コイツらイジるの面白いし♪)




























赤ずきん「へぐしゅ!!あ〜・・・絶対誰か私の事話してるよ.....」




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