みりたりーまじっく!
[第2話 僕はこの世界を知ります。](1/23)
目を開くと、すぐに先程とは景色が変わってることに気づく。

「どうやら無事みたいだな」

身体のどこにも違和感はない。

次に自分の置かれた状況、すなわち自分の部屋を見回してみる。
ベッドに簡単なキッチン、机が一式。

細かい違いはあれど、以前の部屋とそこまで大差無いように感じた。


総じて、ここが違う世界だとは思えなかった。


「さてと。まずは荷物でも整理しようかな」

ほぼ一日かかってしまった荷物も、無事に届いている。

真っ先に確認したのは武器類を詰めたアタッシュケースだった。

どうしてもこれを先に確認しておきたくなったのは職業柄、といった所だろう。

ちなみに、これは事前に手配を頼んでおいた物だ。さすがに普段は自分の部屋に置いていなかった。

まあ、ここではそうせざるを得ないだろうけど……。


パチンとロックを外し、中を確認する。


自動小銃、リボルバー、ショットガン一丁づつ。
分解した狙撃銃が一丁。
ナイフが二本。
加えて、各種弾薬。


中身はざっとこんなもんである。
本当はもっと持って来たかった武器はまだまだあるが、長官が「それ以上持っていくといよいよ通報されるから止めろ」と言われて断念せざるを得なかった。


「いや、既に学園へのテロリストと勘違いされてもおかしくないかな……」


念のため点検をしたところ、幸いにも問題はなさそうである。

保管場所はしっかり考えておくべきだろうかとも思ったが、基本的に部屋に人を入れるつもりはないので机の引き出しにしまっておくことにする。

武器についてはひとまずこんなところか。


「この調子で荷物の整理してこっと」






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