名門陰陽師一族の落ちこぼれ姫
[五章](1/2)
入学式から7日。陽菜達は、学校内にある、実技授業用に建てられた鍛練場にいた。



実技担当教師「今日から、お前達お待ちかねの実技授業が始まる。いいか、授業だからといって浮かれたり、気を抜いたりするな!気を抜けば、必ず大怪我をするぞ。では、実技授業を始める。」



実技担当教師「まずは、基本中の基本、九字からいくぞ。」
「九字には、色々な刀印の組み方が在る。まずは、簡単なやつからだ。」


そう言うと、実技担当教師は、胸元に片手をもっていき、刀印を組んだ。


実技担当教師「次は、この組み方だ。」


そう言った実技担当教師は、胸元にあった手を口元までもっていき、刀印を組み直した。


実技担当教師「他の刀印の組み方は、難しいからな。また後日教える。次は、九字切りだ。先ずは、さっきやって見せた様に胸元か口元で刀印を組め。」



実技担当教師がそう言うと、生徒達は一斉に刀印を組み始めた。
勿論、全員が全員、直ぐにうまくいく訳は無く。不器用な者や、今まで陰陽師とは無縁だった者達には刀印を組む指の動かし方が難しい様で、方々から



「難しい....



「指つりそー!」


という声が聞こえてくる。




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