ドリーム学園

★ 第10章(1/9)


四人は学園に着き
歌織が買った衣装の材料は
誠史は代わりに届けた



『……心配かけてゴメン』

「歌織は悪くねぇだろ」

「届けてきたよ!」


「……」


ところ変わって今は屋上

瞬太は歌織を
後ろから抱き締め

龍斗はベンチに座り

誠史は今、屋上へやってきた


「……弓野との話…」

『元彼』

「……まぁ、それは
分かった………けどよ」

『……』


喋りにくそうに俯く歌織に
誠史は気を遣い


「無理に話さないでイイから」

と安心させるように笑う


『……中2の頃…』

「!!・・うん」


話し出してくれたことに
喜びを感じる瞬太


『付き合ってくれって
言われて断ったの

けど、人質として
私の仲間が傷だらけで…


断ったらただじゃ済まねぇって言われて……』


「付き合ったのか」


龍斗は「なるほど」と
言いながら話を聞く


『うん………

そしてその後に青葉空き倉庫に連れてかれて』

「あの倉庫に?

という事は歌織ちゃん
青葉中???」


『途中までね

で、その…………
そこでいろいろされちゃって…』


その先は言いにくそうに
言葉を濁す


三人は歌織が何を言いたいのか察し
深く問い詰めなかった


「………辛かったな」

瞬太の言葉に歌織は
涙を流す


『(……私、泣いてばっか…
中学の頃は泣かなかったのに…

……あ、少しは泣いたか)』


瞬太は抱き締める力を
強くする

その強さになぜか
歌織は安心した


「ま、もう警察に通報したしよ」

「歌織ちゃんの元には
もう現れませんよ!」

「現れたとしても
俺が守る!!!」


三人の心強い言葉に
歌織は笑顔になる


『でも……
守られるような女じゃ
ダメだね』


買い出しに行く前に
龍斗が言っていた言葉を
思い出す


するとベンチに座ってた
龍斗は立ち上がり
歌織の目の前に行く


俯いていた顔を上げる歌織


「お前は無理し過ぎなんだよ

黙って俺らに守られろ」


と瞬太の腕の中にいる
歌織の耳元で呟いた


『………///』

顔を真っ赤にする歌織と


「龍斗、彼氏の前で
何やってくれてんのー?」

ちょっと機嫌を悪くした瞬太


「こんくらい多目に見ろ」

と悪戯っ子のように
ニカッと笑う龍斗


「ヤキモチですか?瞬太(^^)」

と面白そうにからかう誠史



何はともあれ
この事件は解決した事に
安心した四人だった



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