シュウとツバキ。―フタリのシアワセのカタチ。椿sidestory―
[ハジマリ。そして、オワル。](1/3)
お兄さんと暮らしはじめてしばらくたった。
はじめて、外の世界に触れた。
はじめて、お店にはいった。
はじめて、私に優しい柊以外のひとにであった。
はじめて、この日常を終わらせたくないと思った。
1日。
1日だけ、私が自殺しようとしてたとききがあった。
どうしてしたのかは忘れてしまったけど。
(柊と暮らす前はいつもしようとしていたから。)
柊は、本気でしかってくれた。
自分のことかのように泣いてくれた。
まだ暮らし始めたばかりなのに、私を愛してくれた。
私を、壊れそうな硝子のように愛でてくれた。
優しく、不安そうに。
柊とであって、たくさんの「はじめて」を知れた。
でも、今日。
柊がバイトにいっている間に、一通の手紙がポストに届いた。
今まで、手紙なんて届いたことなかったのに。
しかも私宛に。
差出人は不明。
開けなければ内容も分からない。
私はゆっくり、恐る恐る封筒を開いた。
内容をみて…
「っ…!!!」
思わず封筒を投げ捨ててしまった。
中には写真と手紙が入っていた。
そこには…
女の人と二人で寝ている…柊の…姿…。
手紙には…。
- 12 -
前n[*]|[#]次n
⇒しおり挿入
⇒作品レビュー
⇒モバスペBook
[編集]
[←戻る]