恋濃いコーヒー
[7.魅惑](1/5)
side 神崎


かちょ」


仕事の書類を纏めていた時、
後ろから声をかけられる。


「あ、温まった?」


今日の仕事は正直きつかった。

でもあいつの一生懸命頑張っている姿を
原動力にして頑張れたってのはある。

初めての県外とかいろいろあるから、
多分緊張とかで疲れただろうな。

とりあえず俺も入ろ。

そう思って振り返ると、


っ」


そこには風呂上がりの佐和田がいて。

濡れた髪と白いバスローブ。

もともと白い肌は、
お風呂で上気したのかほんのり赤い。

眠たいのか目はトロンとしていて、
少し潤っている。

妙な色気を醸し出すこいつは
無意識に首をかしげる。


入らないんですか?」


……あ、ああ。今入る。」


佐和田の声に我にかえる。

完全に見惚れていた俺。

破壊力やばいな。


髪、ちゃんと乾かせよ。」


そう余裕な振りをして、風呂に入った。










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