探偵みたいな高校生達(31th CASE)

代理探偵(1/21)








「ここかな……?」


先日、おれのスマホに届いた一通の連絡。そこにはおれ――宮崎陽に対してのお願いが書かれていた。


『私の知り合いの家での問題解決に協力してください』


場所は栃木県と近かったので、おれはその連絡に引き受けたという返信をした。依頼主は少し前に知り合った桃宮可奈さん。彼女と知り合ったのはおれの連れ、永田駿一がきっかけだった。
駿一とおれ、その他に三人を含めた計五人は素人高校生探偵という二つ名で通っている。騒がれるのが嫌いという理由で警察にはおれたちの情報は漏らさないように頼んだ。しかし、それを無視しておれたちが現場にいた写真を撮られて新聞に掲載した記者がいた。すぐにその記者と新聞社を訴えて他のところへの牽制も兼ねたことで対応したのだが、見られた人がいないわけではない。その見ていた人のひとりが桃宮可奈さんだった。
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