失恋からはじまる恋
[部屋とTシャツと私](1/13)
その場に残った私とアイツ。
アイツは振り返って、
「……お前アイツらに何て言おうとした?」
「ちょっと、翔平に小枝みたいな腕絡めんなブス。ウケるウケるって連呼してるお前がやばいウケるぅー。翔平も翔平でそんなクソみたいな小枝女のドコが良くて一緒いるのかわからないけど、アンタが今日最低最悪なメンズランキングNo.1に輝きました。おめでとうございます。ハッハー
…………以上、ファミリースーパーバーバラの提供で全て棒読みでお送りしました。」
「………。
止めて正解だったわ。
で、今のでスッキリしたか?」
「言いたいこと全部言ってスッキリしたー☆」
「ここはオレがやるからお前は中の仕事でもやってくれば?
ホラ、バックヤードの戸から心配そーに半分だけ顔出してる人もいるし。」
と、バックヤードの方を指すアイツの目線を辿ったらチーフが半泣きの顔でこっちを見ていた。
ひょっこり○んかw
「さんきゅー。」
私がバックヤードの方に振り返って歩きだすとチーフの顔がひょこっと居なくなった。
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