私ミエルンデス!
[入院](1/2)

中学生の夏休み前〜夏休み入ってからの体験談です。



ある日突然の腹痛、嘔吐で近くの病院に行って検査したら虫垂炎(盲腸)の疑いで総合病院に移された。



そちらで再度検査したらやはり盲腸で入院・手術することに。



入院・手術の経験がなかったため若干ビクビクしていたが病院側の都合で病室が旧館と新館がある内の新館のICUになった。




新館はもちろん綺麗で目の前がナースステーションがあって明るかったから安心しきっていた。




翌日すぐ手術になり無事に終わってから2、3日したらあとから救急の患者が入るとの事で旧館の病室に移動になった。





旧館は新館と一転して薄暗くて
ナースステーションもトイレも遠くて個室だけど周りの入院患者は老人ばかりだった。




旧館に移動してから2日目に夜中トイレに行きたくなった。




まだ盲腸の手術跡が痛かったから傷を庇いながらトイレに向かった。





トイレはナースステーションのすぐ近くだった。



一番手前にあった多目的トイレに入った。(普通のトイレより便座が低くて手すりが全体に付いてる)




用を足していたらドアを

コンコンとノックする音が。


「すみません、入ってます。」

中から答えた。

それでもコンコンとまたノック。


「すみません、入ってます。」

再度答えた。


すると、ガチャガチャとドアを開けようとする音がしてドアがガタガタと揺れ始めた。



「え…ちょっと待って下さい!」


そう言ったら次は

ガンッ!ガンッ!ガンッ!

と体当たりでもしてるかのような音が。



いざ、鍵を開けようとしたらドアが開かなくなった。




必死で開けると


バーーーン!!!

といきなりドアが開いた。



トイレは何もなかったように静かだった。



よく考えたら他のトイレも全部空いてて何も多目的トイレじゃなくても良かったんじゃ?と疑問に思った。



手を洗って目の前の鏡を見た時だった。




車イスを持った看護婦?がこちらを見ていた。



後ろを向いたら誰もいない。




ビクビクしながら病室に戻ると隣の病室で何か看護婦さんがバタバタしていた。



すると私の病室の前に小柄なお婆ちゃんが立っていた。

目が合うと

(お婆ちゃんが代わりに行くから安心しなさいね)


頭の中でそう響くと気付いたらお婆ちゃんはいなくなってた。




翌日、夜中の出来事を看護婦さんに話した。



すると看護婦さんは血相を変えて
「どんな看護婦だった?」
「車イス引いてた?」
「その人にあってからお婆ちゃんがいたのね!?」


と聞かれた。



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