あめふり
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「ようこそ、そして、お待ちしていました」
声が聞こえた
「ねぇ」
「どうしましたか?」
「姿みせてよ」
少年は尋ねた
「神様なのは知ってるよ、だから」
「神様ですか、そんな大層なものではありません」
「だから、姿をみせて」
少年自身もなぜそんなことを言ってしまったのかわからなかった
ただ、ここまでこれたのも
あの日、あの雨の中立ち上がれたのも
あの声のおかげだった
間違いなくあのとき声がなかったら、あのまま死んでたはずだった
「・・・、わかりました」
その瞬間吹き上げるような風が少年を包んだ
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