あめふり
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彼が歩き出してどれくらいが経っただろう

随分歩いたと思う

でも、疲れはなかった

これもあの声のおかげだ

懐かしくて不思議なあの声のおかげだった

「ありがとな」

彼は少しつぶやいた

ほんの少し間があった

「どういたしまして」

声は答えた

力強くも、優しい声で


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