あめふり
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「あなたはどうして泣いているの?」

その日はずいぶんとどんよりとしてシトシトと雨の降る日だった

「泣いてなんか、、、いないよ」

少しずつ噛みしめるように言った

「泣いてなんか、、、」

言葉が出なかった

ふと顔をあげた

そこには何もなかった

誰もいなかった

ただただ廃墟が広がるばかり

「あなたのことをいつも見守ってる」

どこかから聞こえた

「だから、決して一人なんかじゃない」

声は途絶えた

静けさだけがこだましていた

さみしさが募った

でも、心細くはなかった

「そうか、、、」

立ち上がり泥をはらった

その日は雨が降っていた


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